「あなたとの距離について」
小田原で行われました、Seisho Cinema Fesで
上映されました。
まずは、映画祭の基本情報から。。
Seisho Cinema Fes 3rd
<長編コンペ作品上映及び授賞式日時>
2020/2/23(日)
場所:小田原コロナワールド
〒256-0813 神奈川県小田原市前川219−4
タイムスケジュール
Aプログラム 10:00〜
1、羊と蜜柑と日曜日 竹中貞人監督
2、ジュリエットとロミオが12人 太田実監督
3、はぐ 坂田航監督 (MV)
Bプログラム 12:45〜
1、テラリウムロッカー 葛里華監督
2、あなたとの距離について 村上祐介監督
3、時計のうた 高橋良多監督 (MV)
Cプログラム 15:10〜
1、フィグリーフ Williy Lau監督 (MV)
2、相対性浪漫飛行 坂田航監督
3、おろかもの 芳賀俊監督・鈴木祥監督
到着したのが11時だったので、
Aプログラムは見れず、、、残念です。
会場は、映画がかなり濃厚に好きなお客様に
来て頂けてるようでした!
まず1日目( 2/22)
Seisho Cinema Fes 3rd 短編部門
グランプリ:「青に間に合う」山崎あかね監督
ベストアクトレス:「海辺の途中」兎丸愛美
ベストアクター:「ストレスフルスイング」伊藤淳二
ベストロケーション賞:「正しいバスの見分けかた」高橋名月監督
心に刺さった作品を記します。
「ファミリーファミリー」
今日見た中で、一番映画的な匂いに感嘆した作品。
最後のピクニックのシーンでの、
お母さんがゆっくり横になってからの部分。
すごすぎる、、。撮影もすごい。
この動くカメラの感じ、、。
ピクニックからの音楽も、前半部分に似合わず?
とても正統派な音楽が流れ始めて、
ピクニックシーンが強化されててすごい。
最後のお兄ちゃんの「はい。はい」
これまたすごい。まさか主演の人が監督とは
思いませんでした。
「one two three」
映画の素晴らしさ「時間」を閉じ込めた作品で
とても心を掴まれました。登場人物みんなが
生き生きと描かれていて、みんな魅力的で可愛い。
主人公がいい表情してました。
自転車のシーンとか、映像的にも美しかったし、
ドラムシーンの爆発と主人公の切ない表情で
涙しました、、。
「ストレスフルスイング」
観客のみなさん、結構笑いが起きてました。
でも僕は切実すぎて、自分ゴトすぎて、
ずっと泣いてました。最後がすごい、、。涙
思い出しただけで涙が出てきます。
売れない自主映画監督が、もう映画を辞めるよ、
というお話です。誰か一人にで良いから
おもしろかったよ、良かったよ、
と言ってもらいたくて、
僕も映画を作ってるんだろうと思います。
「青に間に合う」
猫役の方がとても良かったです。本当に猫に見えた!
僕は動物と生活した事はないけど、
そうじゃなく、感動したのは、
大事な人との別れの事を思ってしまったから。
そういう映画になってました。
そして、、
「青に間に合う」がグランプリをとりました!
なっとくの選出だと思います。
個人的にはこの作品がグランプリになったのが
とても嬉しかったです。
というのは、自主制作映画って、いくつか
作られ方に種類があって、
例えば映像系の学校にいる間の学生作品だったり、
学校を卒業しても、そこでの土台や人脈を活かしての
映画作りが多数を占めていると思ってて。
僕らのように少人数で映像学校の母体などもなく、
映画作りを続けているところって、
そんなに多くないと思うんです。
20代とか30代はじめまではやっていても、
途中で辞めちゃったり、仕事として映像制作してたりで
自主映画はやらなくなったりとか。
でも「青に間に合う」の進化鳩さんは
うちと同じく2人体制で長い間映画作りを
続けてこられているようで、
直接関わりはありませんが、存在を知っていたので、
今回の受賞は自分ごとのように嬉しかったです。
「この映画祭は一味違う!」と興奮したのでした。
そして2日目。
平良さんと朝から合流しました。
到着早々に劇場前でレポートを撮影させて
頂きました、、!
折笠さんもかけつけてくれまして、
僕と折笠さん、平良さんの3人で舞台挨拶しました。
はじめて大きなスクリーンで観た
「あなたとの距離について」は
僕的には異次元の
上映体験になりました!
とにかく、スクリーンが大きい事で、こんなにも
感じ方が変わるのか!?とびっくりしました。
上映が始まって、内容というより、
その事に感動して涙が出そうになりました。
やっぱり映画は映画館で観るものなんですね、、。
そして、音響設備も良いので、改めて
佐藤リオさんに作ってもらった音楽の素晴らしさを
味わう事が出来ました。
スクリーンが大きいので、エンドロールの文字も
「大き過ぎかも^^;」と思ったり、
顔に寄ってるカットも
「寄り過ぎかも^^;」と思ったり。
スクリーンが大きい事で新たに勉強にもなりました。
同じ枠で上映された「テラリウムロッカー」は
2日目の作品の中で、とても好きで、
印象に残る作品でした。
編集とか観ていて「女性が作ったのかな?」
と思ったらそうでした。
編集に、画面に誠実さを感じる映画でした。
女性の搾取や、今のイシューも含めてありながら
爽やかな作品でした。恋愛物に終えてないとこも好き。僕が植物好きというのもありますが、、^^;
そして、すべての上映が終了。
まる二日間、映画漬けで過ごしました。
とても疲れましたが、勉強になったし、
いろいろな作品を観れて良かったです。
この映画祭はコンペなのですが、、
「あなたとの距離について」は賞を逃しました、、。
凄く悔しいです。
来てくれた2人にも申し訳なく、、。
全部のセレクション観て、僕は
自分の映画が好きだったから、、。
前日の「青に間に合う」の受賞もあり、
一味違う映画祭だと思ってたので、もしかしたら、、
と期待が大きかったのですが、力及ばずです。
しばらく悔しさを引きずりそうです。
来月は愛知2箇所での上映があるので、
これからも引き続き、もっと
「あなたとの距離について」を観てもらえるように
動いていきたいと思います。